枚方宿

枚方（ひらかた）宿は京都と大坂（大阪）のちょうど中間地点にあり、街道に点在する古い町家に宿場町の風情が残ります。三十石船の寄港地として栄え、船の乗客に「酒くらわんか、餅くらわんか」と独特の売り文句で飲食をすすめた「くらわんか舟」は、枚方宿の名物でした。

当時は船宿として、その後、料亭として栄えた「鍵屋」は現在、枚方宿の歴史を伝える資料館として利用されています。

枚方市駅付近には古い道標が残り都市でありながら昔ながらの風情が感じられ、宿の南側にある万年寺山は豊臣秀吉が建てた御茶屋御殿跡であり家臣である枚方城主・本多政康の娘を住まわせた地ともいわれ、現在は眺めのよい公園になっていて付近にある意賀美神社も梅の名所として知られています。

毎月、第二日曜日には、かつての宿場町の風情を生かしながら新たなにぎわいを生み出そうと、街道沿いの住民らが中心となり「枚方宿くらわんか五六市」が枚方公園駅から枚方市駅までの約１kmの街道沿いを手づくり・こだわりの雑貨、小物やグルメなど約200店が並びます。市内外から8,000人近い人が訪れています。

また街道沿いには古民家を改装したお洒落なカフェなども出来ています。

皆様も是非、枚方宿を歩いていただき、東海道五十七次御宿場印帳、枚方宿の宿場印を集めてみませんか。またその先の大坂（大阪）方面へ歩いて守口宿、高麗橋、京都方面へ歩いて淀宿、伏見宿を巡ってみてはいかがでしょうか？